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夏越の祓とは|家庭でも楽しめる心身リフレッシュ習慣のすすめ

2026 6/10

2026.06.10

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1年の折り返しとなる6月30日。日本には「夏越の祓(なごしのはらえ)」という、古くから続く節目の行事があります。

上半期にいつの間にか積もった心や身体の疲れや穢れ(けがれ)を祓い、残り半年を健やかに過ごすための“リセットの日”です。

神社で体験するのはもちろん、家庭で取り入れられる楽しみ方もあります。この機会に夏越の祓の意味や過ごし方に触れ、心も身体もすっきり整えてみませんか。

目次

01 夏越の祓の由来と意味|半年の厄を祓って軽やかな明日に

夏越の祓(なごしのはらえ)は、1年の折り返しにあたる6月30日に行われる、日本ならではの節目の行事です。

1年の前半を過ごすうちに知らず知らず、積もった穢れを祓い、残りの半年を健やかに過ごすための“リセットの日”。近年は、神社での行事だけでなく、日々の気持ちや暮らしを整えるタイミングとして取り入れる人も増えています。

ここでは、この行事の由来や受け継がれてきた意味をわかりやすくみていきましょう。

半年の疲れをリセットする「夏越の祓」

夏越の祓は、上半期に溜まった心身のよどみを清め、これからの半年を健やかに過ごせるよう願う、日本の伝統行事です。

全国の神社では、参拝者が「茅の輪(ちのわ)」をくぐったり、紙の「形代(かたしろ)」に自分の厄を託したりして、心と身体を整え、前向きな気持ちで新しい季節を迎えます。

こうした“祓い”の願いは、食のしきたりにも息づいています。邪気払いの象徴とされる小豆入りの和菓子「水無月」、旬の食材を使った「夏越ごはん」など、家庭でも手軽に楽しめるメニューが受け継がれてきました。

神事と食の風習をセットで味わうことで、暮らしのなかに“季節の祓い”と“無病息災への願い”が自然に取り入れられますよ。

日本人の心に息づく「夏越の祓」の歴史

夏越の祓は、6月と12月に行われる「大祓(おおはらえ)」のうち、夏の節目にあたる行事です。そのルーツは日本神話の「禊(みそぎ)」にさかのぼり、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が身を清めたという神話がもとになっています。平安時代には宮中でも年中行事として定着しました。

その後、時代の移り変わりで途絶えかけた時期もありました。それでも暮らしのなかでは形を変えながら受け継がれ、明治時代以降は全国の神社で行われる季節の祓いとして、再び広がりました。

夏越の祓は「心と身体を整えて、また新しい季節に向かっていこう」という思いを託す、やさしい風習として時代を通して、日本人の暮らしに静かに息づいています。

02 夏越の祓で行われる神事と作法

夏越の祓で行われる代表的な神事には、「茅の輪くぐり」と「形代を使ったお祓い」があります。

どちらの作法にも深い意味が込められており、手順を知っておくと、落ち着いた気持ちで参加できます。

ここでは、それぞれの作法と意味についてみていきましょう。

茅の輪くぐりの作法と意味

神社の境内にある大きな茅(ちがや/イネ科の植物)でつくられた、輪をくぐる「茅の輪くぐり」は、夏越の祓でとても大切な行事です。

まずは基本的な手順をみてみましょう。

  1. 輪の前で一礼:神さまに挨拶をして、気持ちを落ち着ける。
  2. 左回りで1回目のくぐり:左足から輪をまたぎ、左回りでくぐる。
  3. 右回りで2回目のくぐり:右足から入り、右回りでくぐる。
  4. 左回りで3回目のくぐり:もう1度左回りでくぐり、8の字を描く形になる。
  5. 最後に一礼:神さまに感謝の気持ちを伝える。

多くの神社では説明書きがあるので、初めてでも安心です。心のなかで「穢れをはらって元気に過ごせますように」と唱えながらくぐると、より気持ちが落ち着きます。

こうした作法には、きちんと背景となる物語があります。旅の神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)をもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)が、お礼として茅の輪を授かり、疫病を免れたという日本神話がその由来です。

現在でもこの習わしは、災いを祓うための行事として大切に受け継がれています。

形代で穢れを祓う手順

夏越の祓では「形代」を使って自分や家族の穢れを祓う作法があります。

  1. 紙や藁で作られた人形「形代」に、自分や家族の名前と年齢を書く。
  2. 身体の気になる箇所を形代で撫で、息を3度吹きかけることで心身の厄を託す。
  3. 穢れを託した形代は神社に納められ、川や海に流されたり、焚き上げられたりして清められる。

この所作により、知らずに溜めた厄を落とし、心身を軽くする意味があるとされています。茅の輪くぐりとあわせて行う神社も多く、地域によっては自ら川や海に入って清めることもあります。

土地ごとの違いを楽しみながら、参加できるのもこの行事の魅力です。

03 夏越の祓で楽しむ季節の味覚と体験

夏越の祓には、目で楽しみ舌で味わう、季節ならではの風習もあります。

無病息災を願って食べる和菓子「水無月」や、旬の食材を使った「夏越ごはん」は、家庭でも手軽に取り入れられる行事食です。

さらに、この時期だけの神社限定御朱印など、目で楽しむ体験も魅力の一つ。食や体験をとおして、季節の祓いを暮らしに取り入れる方法をご紹介します。

和菓子「水無月」~無病息災の願いを込める~

夏越の祓に欠かせない和菓子「水無月」は、京都を中心に親しまれてきた季節の味です。白いういろうを三角に切り、小豆を乗せた素朴な姿には、暑気払いと厄除けの願いが込められています。

その背景には、宮中で行われていた「氷の節句」があります。かつて貴重だった氷を口にできない人々のために、白いういろうで涼を表し、邪気祓いの象徴である小豆を添えたのがはじまり。1年の折り返しにあたる6月30日に食べることで、無病息災を願う風習として根付きました。

現代では、黒糖や抹茶などバリエーションも登場し、6月中旬から多くの和菓子店に並びます。冷やした水無月を味わえば、夏越の祓の行事を手軽に楽しみながら、季節の節目を感じられますよ。

旬を味わう行事食「夏越ごはん」~季節の節目を食卓で楽しむ~

近年注目されている「夏越ごはん」は、雑穀ごはんの上に旬の夏野菜のかき揚げを丸く盛り付け、特製のおろしダレをかけていただく行事食です。丸い形は茅の輪を表しています。

彩りも美しく、栄養バランスも抜群。ひとりでも、家族みんなでも楽しめるので、食卓で季節の節目を感じながら、夏越の祓の習わしを手軽に味わってみましょう。

夏越の祓限定アイテム~御朱印とお守りで祓いを実感~

夏越の祓の時期ならではの楽しみの一つが、神社ごとにいただける、期間限定御朱印。多くの神社では、茅の輪や夏越大祓(なごしのおおはらえ)をモチーフにした、特別なデザインが6月下旬から登場します。

神社ごとに異なるデザインの御朱印を眺めるのも、夏越の祓の楽しみの一つです。東京都内では、阿佐ヶ谷神明宮や磐井神社などが毎年、夏越の祓限定の御朱印を用意しています。授与期間や方法は神社によって異なるので、事前に公式情報をチェックしておくと安心です。

さらに、同じ時期に夏越限定のお守りを手にすることもできます。茅の輪や夏の象徴があしらわれたデザインは、見ているだけでも心が落ち着き、日常の祓いを実感できるでしょう。

特別な御朱印やお守りを手にすることで、その日感じた清らかな気持ちを思い返せますよ。

04 暮らしに夏越の祓を取り入れよう

忙しい日々のなかでも、夏越の祓のような季節の行事を暮らしに取り入れると、心と身体をいたわる時間が生まれます。

神社で半年の穢れを祓う体験は、日常から少し離れて気持ちをリセットし、気分を切り替えるきっかけ。

神社に足を運ぶのが難しい場合でも、お家でできる簡単な工夫で、夏越の祓の雰囲気を気軽に楽しめます。

おうちで楽しむ小さな夏越の祓

行事に直接参加できなくても、心を整え、季節を感じる時間は自分でつくれます。

アイデア具体的な方法期待できる効果
大掃除をする年末の大掃除のように、半年ごとに家の片付けや壁・床の拭き掃除を丁寧に行う。空間も気持ちも、すっきり整えるきっかけに。
香りの時間をつくるお香やアロマで、「祓い」に通じる清らかな香りを楽しむ。
おすすめは、白檀・ひのき・ミント・シトラス系など。
神社の清涼な空気感をおうちで再現。
「小さな禊ノート」を書く上半期の振り返りや願いを紙に書き、白い紙に包んで処分する。形代の現代版として、心の穢れを祓うセルフケアに。

特に香りを使った心の整え方は、忙しい毎日でも手軽に取り入れやすい方法です。

夏越の祓は、特別な人だけの行事ではなく、誰でも参加できる“心のリセットデー”。自分らしいやり方で取り入れて、これからの半年を穏やかで豊かな気持ちで迎えましょう。

05 夏越の祓で新しい季節を心軽やかに楽しもう!

夏越の祓は、古くから大切に受け継がれてきた季節の節目の習慣です。

上半期に溜まった心身のよどみを祓い、少しだけ自分をいたわる時間をもつことで、後半の半年を健やかで前向きな気持ちでスタートできます。

暮らしのなかにそっと伝統を取り入れて、軽やかな気分で新しい季節を迎えてみませんか。

06 あわせて読みたい関連リンク

≫精油とアロマオイルの違いを解説|毎日を好きな香りと暮らす使い方

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